●今回は中高生向け●
映画の予告編
学而会 英語のおまけ箱 50箱目
以前47箱目で、ハリウッド製作の「ゴジラ」映画第2弾の話をしました。
あの映画を見に行ったとき、つくづく思ったことがあります。
ふつう、映画館では映画本編の前に、他の映画の予告編が何本か上映されます。
近年、予告編の本数がどんどん多くなってきてないか?と。
「ゴジラ」のときも、20分ぐらい予告編見せられて、本編見る前に相当疲れてしまいました。
ここで述べる話ではないですが、何とかならんかなあと思います。
映画の予告編のことを英語では
trailer〔トレイラ〕
と言います。
日本語でも最近、カタカナ語で「トレーラー」と呼んでいますね。
もともと trailer というのは「あとに続くもの」という意の名詞です。
トラックや自動車で引かれるものも trailer と呼びます。
実は大昔、アメリカでは予告編は映画本編が終わった直後に流していました。
それで、trailer と呼ばれたんです。
最初のうちは効果的だったようですが、そのうち、本編が終わった後、すぐに席を立って予告編は見ない観客が多くなってきたので、予告編は本編の前に流すようになり、現在に至っているわけです。
言葉というのは1度定着すると、容易には変わらないという性質を持っていますから、本編の後ではなくて前に上映するようになっても、trailer という語は生き続けているのでしょう。
●語り手/英語科・鈴田●