●今回は中高生向け●
58箱目「アメリカ大統領と学而会」
学而生の皆さんは、学而会永山本校が入っている建物の名称を知っていますか?
「ホワイトハウス」と言います。
この「ホワイトハウス」は、固有名詞です。
だから英語で表記するなら、
White House
と、各単語の頭を大文字にします。
すべて小文字で
white house
とすると、普通に「白い家」という意味の語になってしまいます。
学而会の建物以外にも、「ホワイトハウス」という名前がつけられた建物とかお店は、おそらく日本中にいくつかあることでしょう。
ところで、アメリカ合衆国大統領の官邸(大統領一家が暮らす所)も「ホワイトハウス」という名であることは知っていますか?
この場合の「ホワイトハウス」も固有名詞です。
この大統領官邸以外にも、White House という名称の建物やお店は、アメリカには、おそらくたくさんあるはずです。
だから、そういった建物やお店とハッキリ区別するために、大統領官邸のほうは、the をつけて、
the White House
と表記します。
通常、固有名詞には the なんてつけません。
あえて the をつけることで、
「アメリカ国民なら誰もが知っているあの White House―そう、大統領官邸のことだよね」
ということになるわけです。
the というのは、特定のものに焦点をあわせるというか、スポットライトをバシッと当てる働きを持ちますから。
そういうわけなので皆さんも、アメリカ合衆国大統領官邸の「ホワイトハウス」は、
the White House
と表記しましょう(入試類で書く機会が生じることは、ほとんど考えられませんけどね)。
●語り手/英語科・鈴田●
*今回の話と関連して、9箱目「The 北川景子」も、ぜひ読んでみてください。