●今回は高校生向け●
71箱目「go+形容詞」
go の後に形容詞がつくと、「~の状態になる」という意味になります。
become と違って、 go の場合は、通例「悪い方向」「好ましくない状態」に「なる」感が強いです。
よく目にするのは、
go bankrupt
bankrupt は形容詞で「倒産している」の意味。
よって、 go bankrupt は「倒産している状態になる」→「倒産する」
go bad
は「悪い状態になる」→「悪くなる」
食べ物が主語だと、「腐る」「傷む」と訳すと良いですね。
You need to eat these apples before they go bad.
「このリンゴ、腐る前に食べないとね」
go crazy
だと、「狂う」「気がヘンになる」ということになります。
ネット時代の現代において、かなりよく見るのが
go viral
です。
viral というのは、名詞virus 「ウィルス」の形容詞形で、「ウィルス性の」の意。
viral infection と言えば「ウィルスの感染」です。
あと、ついでに言うと、virus は〔バイアラス〕、viral は〔バイラル〕といった感じの発音です。
さて、 go viral ですが、これは「記事とか画像とかが、(ウィルス感染と同じように)あっという間にインターネット上に広がる」ということなんです。
ネット上での拡散をウィルス感染に例えた表現ですね。
ただし、コロナウィルスで命を落としたり苦しんでいる人たちが世界中にたくさんいる現在、この比喩表現は不謹慎ではないか、という意見が出てきていると、わたしが最近読んだ本※に書いてありました。
●語り手/英語科・鈴田●
※「英語の新常識」(杉田敏・集英社刊)p.119