中3生徒が英検1級合格!学而会の英検対策

英語のおまけ箱 106箱目「兄弟、姉妹の話」

●今回は中学生向け●

英語では「兄」も「弟」も brother

そして、「姉」も「妹」も sister

…と、初めて知ったとき、皆さん、ちょっと驚いたと思います。

英語は、「年上」「年下」というのを気にしないんですね。

言語というのは、その民族の文化、思想、世界観を反映するものです。

そうはいっても、どうしても「兄」「弟」ということをハッキリと伝えたい場合はどうするんだ?と思っている人もいるでしょう。

それはカンタンです。

「兄」は、big brother とか old(older) brother

「弟」は little brother とか young(younger) brother

とすれば良いです。

もちろん、「姉」は big sister とか old(older) sister

「妹」は little sister とか young (younger) sister

と、これで一発OKで伝わりますが、でも実際は、あまり耳にすることはないでしょう。

本当に英語圏では「年上」「年下」にこだわりませんから。

シャーロット・ケイト・フォックス(Charlotte Kate Fox)というアメリカ人の女優がいます。

かのじょは2、3年前、日本の連続テレビドラマ主役のオーディションに挑みました。

日本語はまったく話せないにもかかわらず、高い演技力が評価されて、そのドラマの主役に抜擢されました。

ドラマが大成功に終わった後、あるトーク番組で、かのじょはこう語っていました。

「撮影期間中は日本のマンションで一人暮らしだったが、最初の5週間ぐらいは、アメリカから弟が来てくれて、わたしの世話をいろいろとしてくれた」といった内容(もちろん英語で)を語った後、
さらに弟さんについて、

He is my little brother, but really he is my older brother.
He really always takes care of me.

と述べていました。
「かれは、わたしの『弟』なのですが、実質『兄』みたいなものです。いつもわたしの世話を焼いてくれますから」

これは「弟」「兄」をハッキリ使い分けているからこそ、伝わる文になっていますね。

あと、1行目の文を音読してみてください。

何かリズミカルで気持ちが良い感です。

●語り手/英語科・鈴田