●今回は中高生向け●
116箱目「ピカッ!ゴロゴロ」
日本語の「かみなり」に当たる英語は2つあって、それぞれ使い分けます。
その2語とは、
thunderと、lightning です。
thunder は、空がゴロゴロと鳴り響く現象を指します。
思わず耳をおおってしまうやつです。
lightning は、空にピカッ!と稲妻が走るやつを言います。
日本語の「かみなり」は、どちらも含んでいますので、日本語の「かみなり」は、正確な言い方にすると、
thunder and lightning
とする必要がありますね。
だから、「thunderが木に落ちた」と言うと、おかしな話になってしまいます。
thunder は地上に落ちたりはしません。
それは lightning です。
同じく、「きのう、thunder を見たよ」というのもおかしいです。
thunder は見ることはできません。
見ることができるのは、lightning です。
あと、あくまでもわたしの個人的見解なのですが、lightning って、ネイティブでもスペルミスをする人がけっこう多いかなと思います。
いろんな人のブログなどに目を通していると、そう感じます。
ミスというのは、lightening とつづってしまう場合がほとんどです。
どこが間違っているかわかりますか?
でも、これは無理もないかも、とは思います。
英語には lightenという動詞があって、「~を明るくする、照らす」の意なんですが、その~ing形は lightening となります。
この語と混同してしまうのでしょう。
さらに、lightening も lightning も、発音は同じですしね。
●語り手/英語科・鈴田