●今回は中高生向け●
うんざりする話
学而会 英語のおまけ箱 53箱目
tired〔タイアド〕という語は、学而会の中1生から皆知っていると思います。
「疲れている」という意で、品詞的には形容詞と思っておけばいいですね。
ただ、tired は、後に of ~ と続くと、「~に飽きている、うんざりしている」という意味になることも、特に大学受験生はおさえておいてください。
I am tired of this drama series.
「この連ドラには飽きたなあ」
be tired of A
「Aに飽きている、うんざりしている」
と覚えておきましょう。
また、be tired of A の、be の部分を get に変えると、「Aに飽きている」という状態ではなくて、「Aに飽きる、うんざりする」という、動作的な感じが強くなります。
あと、sick〔スィック〕 という形容詞も、中1生から皆知っていますね。
「病気な」とか「気分が悪い」といった感じです。
これも、後に of ~ とつづくと、「~に飽きている、うんざりしている」ということになるんです。
be sick of A
「Aに飽きている」
と覚えておきましょう。
これも、be を get に変えると「Aに飽きる」という、動作の意が強くなります。
そしてさらに、tired と sick の両方を使って、
be sick and tired of A
という、強力版もあります。
もちろん「Aにメチャメチャ飽きている、非常にうんざりしている」ということです。
I am sick and tired of your complaints.
「キミのぐちには、超うんざりだよ」
㊟ complaint … 「不平、文句」
ここで気をつけてほしいのは、必ず sick and tired の語順とすることです。
sick が先です。
勝手に tired and sick としないでください。
英語には、このような語順の慣用というのがあるものです。
●語り手/英語科・鈴田●