●今回は中高生向け●
良いの、悪いの、どっち?
学而会 英語のおまけ箱 52箱目
英語には、
Never better.
という言い回しがあります。
better はもちろん、形容詞 good の比較級です。
それを、never という強い否定語で打ち消すわけだから…
結局「良い」と言っているのか、「悪い」と言ってるのか、どっちだよっ!
と思う人も多いでしょう。
Never better.
は、正式には、
I have never been better.
とか、
I have never felt better.
なんですが、面倒くさいから下線部を省略して、
Never better.
で済ませるのがふつうです。
さて、
I have never been (felt) better.
の意味なんですが、これ、文末に、
than now
とか
than this
とかを補ってあげると、わかると思います。
「わたしは、今よりも良かった(良いと感じた)ことは、これまで一度もない」
↓
ということは結局、「今がいちばん良い(と感じる)」「今が最高です、絶好調です」
ということになるんです。
How are you?
などと言われた場合の返答として使われます。
というわけで、今度、学校で英語ネイティブの先生から、
How are you?
と言われたら、
Never better.
「絶好調です」「最高っス」
と返答してみるのも面白いと思います。
英語圏のドラマや映画を見ていると、けっこう出てきます(例えば『ハリーポッター』とか)。
あと、今回の話は、意外と大学受験生に役立つ話だと思ってください。
●語り手/英語科・鈴田●