●今回は中学生向け●
「シンデレラガール」英語歌詞のすべて
学而会 英語のおまけ箱 28箱目
前回27箱目で、King & Prince の「シンデレラガール」における謎の英語歌詞を取り上げました。
たしかに、謎の部分が1カ所ありましたが、残りの英語歌詞の部分はすべて、内容的にも文構造的にも、中学生にもわかるようなシンプルなものです。
中学生が口ずさんだり、カラオケで歌ったりすると、英語の音に慣れたり、英語に親しみをもつようになるのに少しは役立つかも。
というわけで、今回は、この曲の、残りの英語歌詞すべてを見ていきましょう。
英語歌詞は、大きく3パートに分けられます。
まず、最初に登場するパートは、
♪ My precious one.
You’re the only flowering heroine.
(《キミは》僕の大切な人)
(《僕にとって》キミはただ一人の、花開く女性)
precious〔プレシャス〕は形容詞で「貴重な、大切な」
ここの one は「1」ではありません。
「人」という意です(この one、わりと入試重要)。
flowering〔フラウアリング〕 は、動詞の flower を ~ing 形(現在分詞)にしたものです。
となりの heroine を修飾しています。
a running boy(走っている少年)の running と同じ用法です。
動詞の flower は「開花する、栄える」
heroine は「女性主人公」「崇拝を集める女性」といった感じですが、「ヒロイン」と、カタカナ語でも言いますよね。
ホントは英語の発音は、どちらかというと〔ヘロウィン〕って感じです。
つづりの最後の -e を取って heroin とすると、麻薬の「ヘロイン」になってしまうので注意。
the only flowering heroine という言いまわしは、率直なところ、わたしは聞いたことがないのですが、ま、言いたいことはわかります。
次に登場する英語の部分は、前回に述べた部分です。
2パターンあるわけです。
そして、この曲の英語歌詞の最後の部分が、
♪I wanna be your sunshine.
I wanna always be your sunshine.
I wanna always be your King & Prince.
と、最終行は自分たちのグループ名とひっかけた表現になっています。
●語り手/英語科・鈴田●