●今回は高校生向け●
入試英単語を増やすには?
学而会 英語のおまけ箱 2箱目
よく言われることですが、入試突破のための英語の語彙力を増やすには、
① いわゆる入試向け英単語帳を機械的にひたすら暗記していく。
② 長文を読み進める中で、未知だった語に出会うたびに、それらを覚えていく。
という二つの方法があります。
はたして、どちらが効果的でしょうか?
②は、たしかに外国語の習得法としては理想的です。
文脈がありますから、意味が定着しやすいです。
でも、この方法だと、入試が要求する全英単語を網羅するのに何年もかかります。
社会人が趣味で英語を学ぶのには良いでしょうが。
受験生、とくに現役生は時間が限られています。
さらに、この方法だと、出会う英単語が長文内容によって、大きく「偏り」が生じるんです。
たとえば、「安楽死問題」に関する論説文だと、そういった分野の英単語は数多く登場しますが、経済、環境問題、言語論に関する重要英単語は、ほとんど登場するはずはありません。
ですから、受験生はどうしても、①の方法も必要になってくるのです。
よって、結論を言うと、先の疑問の解答としては「あくまでも①を基本として、②も適度に織り交ぜていく」といったことになるでしょう。
単語帳を暗記していくのは、なかなか,皆、イヤがる作業ですが、今の時代、単語帳を一冊仕上げるのは大人になるための通過儀礼のようなものだ と考えましょう(通過儀礼の意味を知らない人は、自分で調べてください)。
また、単語帳を使っての単語の覚え方には、コツがあります。
たいていの学生は、効果的でない覚え方をしています(だから、覚えられない人が多いのです)。
では、どうやったらいいか?…は、また、別の機会にお話しましょう(塾の授業でも各先生が教えてくれますが)。
●語り手/英語科・鈴田●