●今回はあえて全学年向け●
62箱目「名前をたずねる最高の言い方」
中高生の皆さん、英語で相手の名前をたずねたいとき、どのような言い方が浮かびますか。
まず何といっても、
What is your name?
ですね。
もちろん、これでOKですが、警官が怪しい人を尋問しているような、高圧的な感じに聞こえる場合もなくはないので、口調やリズムに気をつけましょう。
May I have your name (, please)?
「あなたの名前をうかがっても良いでしょうか」という、丁寧に聞いている感です。
may を can に代えても良いですが、ちょっとタメ口っぽく聞こえます。
さらに may をcould に代える手もありますが、スゴくバカていねいな具合になると思います。
高級ホテルの従業員がお客さまに言っている感じ。
Your name, please.
とか、
Your name is?
というのもアリですが、言い方次第ではどちらも何となし事務的というか、役所の係員が窓口に立った市民に発する感じ。
What should I call you?
という変化球もありますね。
「あなたを何と呼べばいいですか」ということです。
ま、状況に応じて、どれでも好きなものを使えば良いわけですが、実はこれらはすべて大きな欠点があります。
どれも一方的な言い方なんです。
日本語でもそうですが、相手の名前を知りたかったら、その前に自分の名前を告げるべきなんです。
それがコミュニケーションというものです。
よって、相手の名前をたずねるときの、最高の言い方はコレです。
仮に、あなたの名前が Joe Biden だとします。
Hi(Hello), I’m Joe Biden. Nice to meet you. And you are …
と言えば、相手はすかさず、
I’m Taylor Swift. Nice to meet you, too.
と、名乗るはずです。
もちろん、I’m Joe Biden. は、
My name is Joe Biden.
でも良いです。
And you are … は特に言わなくても良いです。
あなたが自分の名を告げた時点で、普通の人だったら即、名乗り返すはずですから。
というわけで今回は、日本語であろうが英語であろうが、相手の名前を知りたかったら、まず自分の名前を告げるのが礼儀でしょ、ということでした。
●語り手/英語科・鈴田●