●今回は中学生向け●
67箱目「あなた」も「あなたたち」も
guy 〔ガイ〕という英単語がありまして、「人」「奴」という意味です。
a good guy は「いい人」
a bad guy は「悪人」
a tough guy で「たくましい奴」
といったように、形容詞をつけて使うことが多いです。
「女性に対しては用いない」と記している辞書もありますが、ちょっとでもアメリカ映画を見ると、現代ではそういうことはないと、すぐにわかります。
複数の女子たちに向かって、
Hi, guys ! 「やあ、みんな」
と、声を掛けるのは頻繁に見ます。
ここで話は、ちと変わります。
英語で「あなた」は、もちろん youですが、
では「あなたたち」は?…
…これも you である、ということは中1の皆さんも学んでいますね。
このことを初めて教えられたとき、「どうやって区別するの?」と思った人もいるかもしれません。
それは簡単です。
まず、実際のコミュニケーションにおいては、状況で絶対わかるはず。
学校の試験英語では、さらにもっとハッキリしています。
You are a student.
でのyou は「あなた」です。
You are students.
というときのyouは「あなたたち」ということです。
下線部の語が単数形か複数形かでわかりますね。
さらに言いますと、実際のコミュニケーションの場においては、「あなたたち」というのを一発でわかってもらいたければ、
you guys
という言い方をすると良いです。
先日の定期試験対策学習において、「英文の意味がわからない」と中2生が悩んでいたのが、
You guys did a good job.
という英文でした。
「キミたちは、良い仕事をしたね」
と訳せばよいです(ここでの guys は、特に日本語訳に出す必要はありません)。
「あなたたち」が2名の場合なら、you two という言い方も良いです。
日本語でも「キミたち二人は…」という言い方をしますね。
3名以上の「あなたたち」なら、you guys が超便利です。
●語り手/英語科・鈴田●