●今回は中高生向け●
84箱目「サイン、ください」
英語の sign〔サイン〕という名詞は、日本語の「サイン」とはちがいます。
中学生の皆さんは、sign は、まず「看板」「標識」と覚えてください。
高校生なら「兆候」「記し」もおさえておきましょう。
a sign of spring
「春の兆し」
「名前を記すこと」「署名」は、英語では sign ではなくて、
signature 〔スィグネチャ〕
と言います。
Would you put your signature here ?
「ここに、あなたのサインをいただけますか」
ただし、signature はあくまでも、伝票とか何かの書類に名前を記入する場合のみに用います。
芸能人とか有名スポーツ選手にお願いする「サインください」の「サイン」は signature とは言いません。
autograph 〔オートグラフ〕
と言います。
有名作家のサイン会で、本にサインしてもらいたかったら、
Can I have (get) your autograph on this book ?
「この本にサインしていただいてもいいですか」
*Can を Could に換えると、とても丁寧に言っている感じになります。
I can’t believe I got his autograph !
「かれのサインをもらえたなんて、信じられないよ!」
といったように、必ずautograph を使ってください。
sign はダメです。
ついでに言うと、sign は、動詞としてなら、「署名する」の意で使えます。
Sign this receipt.
「この領収書に署名してください《サインしてください》」
*receipt〔リスィート〕…領収書
●語り手/英語科・鈴田