●今回は中高生向け●
110箱目「レンジでチン!」
「電子レンジ」は、英語では
microwave 〔マイクロウェイヴ〕
と言います。
正式には
microwave oven
なのですが、たいていovenは省略して単に
microwave
と言う場合が普通です。
ちなみに oven の発音は〔オーブン〕ではなくて、〔アヴァン〕のほうが原音に近いです。
「これ、電子レンジであっためてください」と伝えたければ、
Please put it in the microwave.
といった、中1レベルのシンプルな英語で十分通じます。
〔それを電子レンジの中に置いてください〕というわけですが、〔あっためて〕の部分は特に英語にする必要はないと思います。
常識でわかるので。
あるいは、
Please heat it up in the microwave.
という手もあります。
heat A up で「Aを温める」です。
ちょっと前までは、電子レンジで食品を温めることを「チンする」と皆、言っていました。
この言い方、今の中高生は、ほとんど全員知らないでしょう。
それは無理もありません。
「チンする」は、以前の電子レンジは、設定時間に達すると「チン!」という金属音が鳴っていたことから生まれた言葉です。
今の中高生が生まれた頃になると、電子レンジは設定時間に達したら、「ビビッ」とか「ピー」といった電子音が鳴るようになってしまいましたからね。
あと、以前、「おまけ箱」95箱目で、google という語を「googleで調べる」という意の動詞として使う人もいる、という話をしましたが、microwave を動詞として使う人もいます。
microwave A で、「Aを電子レンジで温める」
という具合。
よって、「電子レンジであっためてください」は、
Please microwave it.
もアリですね。
●語り手/英語科・鈴田