●今回は中学生向け●
115箱目「『みかん』の英語」
英語のorange は「みかん」ではありません。
orange と「みかん」は、それぞれ別モノです。
端的に言うと、orange は西洋のフルーツ。
バレンシアオレンジとかネーブルオレンジは、日本のスーパーでもよく見られます。
オレンジジュースの原料としてよく使われています。
「みかん」は日本独自のフルーツです。
より正確には「温州《うんしゅう》みかん」と呼びます。
鹿児島が原産地らしいです。
orange より、ちょっと平べったいです。
冬に、こたつで食べると最高のやつです。
orangeと「みかん」の、何といっても最大の違いは、orange はナイフを使って皮をむきますが、「みかん」は手で皮をむける、というところ。
では、日本の「みかん」は英語でどう呼ぶのかというと、
manderine〔マンダリン〕
あるいは、
manderine orange
と言います。
また、
satsuma
とか、satsuma orange
とも言います。
ここのsatsuma は、日本語の「薩摩」から来ています。
なぜ「薩摩」という語が使われているのかは、これはいくつかの説があって、はっきりしていないようです。
でも、考えてみたら、単に
Japanese orange
とやっても、十分通じるはずですね。
●語り手/英語科・鈴田