●今回は中学生向け●
119箱目「風邪ひいたみたい」
あるアメリカ映画で、小さな女の子がゴホゴホと咳をしながら、
I think I’m coming down.
と、両親に言うシーンがありました。
このように、
come down with A
で、「Aにかかる、罹患する」
ということです。
A には「病名」が入ります(『熱』の場合も)。
You might be coming down with the flu.
「きみはインフルエンザにかかっているかもしれないね」
* flu〔フルー〕…「インフルエンザ」
I came down with a fever.
「わたしは熱がでました」
ですから、上記のかのじょのセリフは正式には、
I think I’m coming down with a cold.
となるべきなのですが、with a cold を省いています。
鼻ジュルジュルいわせているし咳をしているんだから、「風邪」ってことは言わないでもわかるでしょ、の気持ちがあるからです(ホントは仮病なのですが)。
また、I think … がつけてあることで、日本語で言う「…みたい」という感じが出ています。
「風邪をひく《ひいている》」は
catch 《have》 a cold
と言うのだよと今時、中1生の英語教科書にも載っています。
非英語ネイティブであるわたしたちにとっては、それで十分ではありますが、come down を使った言い方も知っておくと良いと思います。
「わたし、風邪ひいたみたいなんだけど」は、
I think I’m coming down (with a cold).
と、さっと言えるようにしておくと便利です。
●語り手/英語科・鈴田