●今回は高校生向け●
120箱目「結局、『出口』じゃね?」
ほとんどすべての家には、電気製品に電気を供給するための差し込み口が壁についています。
あの差し込み口のことを、日本語では何と呼んでいますか――そう、「コンセント」って呼んでいますね。
英語では、このような言い方はまったくしないです。
英語では、
outlet〔アウトレット〕
と言います。
イギリス英語では socket 〔ソケット〕という場合もあります。
受験英語では outlet は「《液体などの》出口」「《感情の》はけ口」という意味で教わることが多いと思います。
むろん、それでOKですが、「コンセント」も outlet だということも知っておいて損はないです。
また、「アウトレット」といえば、多摩市周辺の住人にとっては、京王線南大沢駅にある「三井アウトレットパーク」という商業施設が頭に浮かぶ人もいるかもしれません。
この outlet は、簡単に言うと「店舗」「直営店」の意です。
少々詳しくいうと、売れ残ったブランド品、ワケあり品、工場直販品などを割引価格で取り扱う店のことです。
アメリカで生まれた商業形態です。
特にこういった店を一つの建物の中に集めてある場合は outlet mall とも言います。
郊外にあることが多いです。
このようにoutlet には複数の意味があるわけですが、よく考えてみると、共通のイメージがあることに気がつきましたか?
outlet というのは、結局は「出口」ってことなんです。
入試英語で習う意味は、まさに「出口」、
発電所で作られた電気が電線の中を走っていって、たどりついた「出口」、
都心で売れ残った商品がいくつかの店舗を巡っていって、たどりついた「出口」、
このように考えると覚えやすいかも、です。
●語り手/英語科・鈴田