中3生徒が英検1級合格!学而会の英検対策

英語のおまけ箱 129箱目「Aセットください」

●今回は中学生向け●

今回は、前回第128箱目からの連想で、ファストフード店の代表格であるハンバーガーショップで使われる英語について取り上げます。

まず、「ハンバーガー」は、そのまんまhamburger で結構です。

ただ、中高生の皆さんの発音を聞いていると、たぶん通じないかもと思われるレベルの発音の人が、なぜか多いです。

この語は、原音に近い発音をカタカナで表記するのが難しいので、翻訳アプリなどで正しい言い方を一度聞いてみてください。

次に「フライドポテト」ですが、これは完全に和製英語です。

純粋な日本語です。

英語圏では言いません。

fried potato と言うと、「揚げたり炒めたりしたジャガイモ料理」だと思われるかもしれません。

「フライドポテト」(『ポテト』と略す人もいますが)――ステイック状に切って揚げたアレ――ハンバーガーを注文すると店員さんが速攻で「ご一緒にいかがですか?」と勧めてくるアレ――は、英語圏では、
French fries〔フンチフライズ〕
と言います。

なぜ French という語が入っているのかは、わたしも知りません。

すべて小文字で french fries という表記もあります。

1切れだろうが数切れだろうが、常に french fries の形で使います。

あと、バーガーと飲み物とポテトがセットになっていて、単品で買うよりも少々お安くなっている、みたいなやつがありますね。

こういったやつを日本語では「セット《メニュー》」と呼んでいますが、英語圏では言いません。

英語では、
combo ンボウ〕
と言います。

おそらく、これは combination〔コンビイション〕「組み合わせ」という語から来ていると推測できます。

というわけで、「Aセットください」は、
I’d like a Combo A.
などと言えば良いです。

●語り手/英語科・鈴田