●今回は中学生向け●
132箱目「痛ッ!」
英語には、「間投詞《かんとうし》」と呼ばれる品詞があります。
驚き、苦しみ、喜びなどの感情が生じたときに思わず瞬時に出る語のことです。
Oh! とか Wow. とか Hey! とか、そんなやつのことです。
今回は間投詞を3つ紹介しますね。
まず、Oops! 〔ウープス〕
これは、うっかりミスとか、ちょっとした失敗をしたときに出ます。
テーブルに置いたグラスに手が当たってグラスを倒したりしたときとか。
日本語で言うと「おっと」とか「しまった!」みたいな感じです。
わたしが初めてこれを聞いたのは、テレビドラマか映画だったと思うのですが、音が「いかにもそんな感じ」で、なるほど、と思った記憶があります。
Boy! というのもあります。
「男の子」ではありません。
間投詞の boy というのがあるんです。
辞書で調べると「おやおや」とか「おやまあ」といった訳語が当てはめられていますが、ちょっとした驚きを表す感じでしょうか。
わたしは中学生のとき、NHKのラジオ英会話講座で初めて出会いました。
Boy! It’s hot today.
「わあ、今日、暑いなあ」
といった例文でした。
こんな boy ってあるのか、と思いました。
Ouch! 〔アウチ〕というのもあります。
これはホントに日本語の「痛ッ」「痛ぇ!」にそっくりです。
タンスの角に足の小指をぶつけたときに使ってください。
入試では、間投詞の知識があったら得点できるような問題は、いっさい出題されないと思って大丈夫です。
間投詞が入試に登場するとしたら、物語長文の中で、登場人物のセリフに登場するぐらいです。
こんなもの無視して、すっ飛ばして読んでも長文への読解には何の影響ももたらしません。
●語り手/英語科・鈴田