中3生徒が英検1級合格!学而会の英検対策

英語のおまけ箱 134箱目「せめてもの救い」

英語のおまけ箱67箱目「あなた」も「あなたたち」も

●今回は中高生向け●

前々回「英会話フィーリングリッシュ」というNHKの語学番組について話しました。

読んでくれた方たちからの「ためになった」「よく理解できた」という声がいつもより多かったように思ったので、今回もうひとつ、「フィーリングリッシュ」で取り上げた表現を紹介することにします。

今回は、文というより語句なのですが。

それは、at least という語句です。

この語句は、今の学校英語では高校で習います。

「最低限」「少なくとも」という訳語で教わります。

この後には数字が来ることが多いです。

しかし、この語句は数量だけではなく、話の内容についての「最低限」を表すこともできるんです。

つまり「ヒドい状況だけれど、最低限良かったこと」を伝えるわけです。

この場合、文頭に置くことが多いです。

このときのネイティブのキモチを表すウマい日本語としては……「フィーリングリッシュ」が、今度も的確な表現を提示してくれました。

それは、「…がせめてもの救い」です。

このセンスに、またまた、わたしは感心、感動させられました。

場面①
【女子二人が映画を見ました。後味が最悪な映画で…】
女子A「映画サイアクだったね」
女子B「ほんと。短かったのが救いだね」
女子A「次はいいのを見ようよ」

…下線部を英語で表すと、
At least it was short.
でOKですね。

場面②
【乗っていたバスが急ブレーキ…】
男子A「うわっ。怖かった~」
男子B「ケガ人がなかったのが、せめてもの救いだよ

下線部は、
At least no one got hurt.
㊟ get hurt 「ケガをする」

で、バッチリです。

前回と今回提示した例文は、音読をする際は、ぜひキモチを乗せて声に出すようにすることをオススメします。

●語り手/英語科・鈴田
*今回も「英会話フィーリングリッシュ・6月号」テキスト(NHK出版)を参照しました。

(34) – 英会話フィーリングリッシュ 〜データで選んだ推しフレーズ〜 – NHK